Thoughts

音楽をする上でいつも頭の中にあるもの。それは、子どもたちと、
子どもを取り巻く全ての人たちの幸せ。
私の音楽が、誰かの幸せに繋がりますように。
そしてそれが巡り巡って、これからを生きる子ども達の幸せにまで
繋がっていきますように。

幼少期に受けたシュタイナー教育は、
元は発達障害の子どもを治癒する目的で始まったそうです。
子ども達一人一人が、幸せを実感しながら人生を切り開いていけるように。
その為に、全ての科目を芸術を通して学んでいきます。
「生きる力」を育む為には、芸術的なアプローチが一番効果的なんだそうです。

一番好きな授業はにじみ絵(水彩画)でした。
赤青黄 三原色から自分の好きな色を作り出し、それを濡らした和紙に
じんわりと広げていく。
とても静かな時間。自分自身ととことん向き合い、色で自分を表現する。
色で自分の心を知る。

「自分の意見を言えない子は、幸せを感じにくい」
そんな事実を知って、今、自分を表現することの大切さを改めて考えさせられています。

もし言葉で言えないのなら、音楽でもいい。絵でもいい。文章でも、ダンスでも料理でも、何でもいい。
自分を解放して、自分としっかり向き合う術を持っていて欲しい。
私が色や音楽に何度も救われたように。

そんなことを伝えたくて、歌っています。

Uta

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